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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第15章 拾肆 止まない音







街に入る手前、藤の花の家に着くと一人の男がいた





それは、いつものド派手な装飾音を一切身に付けず

灰色の渋い着物に、深緑の羽織りを纏った天元だった

いつもとは違い大人びた、所謂眉目秀麗な天元に目を見開いた





「遅かったじゃねーか」

『あ…いや…』

会って早々文句の一つでも言ってやろうかと思っていたが

その言葉を飲み込んでしまう程驚いた

「惚れたか?ん?」

『…』

中身はいつもの天元でつい呆れ顔をした

「ったく連れねーな、そんじゃこれ着て貰おうかね」

手渡された物は藤色の着物に紅色の羽織りだった

私はそれをじーっと見つめていた

「手伝うか?」

『…行ってくる』

私はそそくさと藤の花の家へ入っていった




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