• テキストサイズ

⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第14章 拾参 似た者同士







台所を借り、用意したものは

彩りを考えた副菜、ご飯と汁物、そして義勇の大好物

『どうぞ』

大好物を目の前に、今まで見たことのない笑顔の義勇がいた

「旨い」

ニッコリ笑いすぎて明日台風でも来るのかと思う程だ

まさかこんなに鮭大根が好きとは…

『一杯食べてね』

私の言葉に頷くと黙々と食べていった

そして義勇は口の回りが必ず米だらけになる

あの時の寝癖にも驚かされたが、義勇は見た目以上に斜め上の天然のようだ

私の事になると瞬時に気付くのに不思議な人だな…

すると椀を持つ手が止まった

「何だ?」

『またご飯粒付いてる』

「?」

頬に付いた米粒を拭き取った

されるがままの義勇は私の母性を擽る

『そんなに美味しい?』

「凄く旨いぞ」

ムフフと笑うとまた箸を進めた

鬼殺隊としての義勇も魅力的だが、こういう所が堪らなく愛おしい

恋は盲目とはこの事を言うのだろう

鮭大根が冷えてしまうので私も箸を着け始めた




/ 163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp