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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第13章 拾弐 珠世と愈史郎







結局鬼は現れず朝日が昇った

一度藤の花の家に戻り、休息を取ると見廻りを再開した




結局鬼は現れず三日目の夜を迎えた

今夜鬼が現れなければ、帰還する事になっていた

警備地区を野晒しにしておく訳にはいかない





すると街の外れに鬼の気配を確実に捉えた

木々の生い茂る暗闇で人を襲っているところだった

雪の呼吸 肆ノ型 淡雪

斬られた鬼は消滅していった

女性に怪我はなさそうだった

ただ身体が震え、涙が止まらない

手を握り、背中を擦った

『安心して…もういない』

「っ……いっ…今のっ…鬼…?」

『そう、人食い鬼…私の仕事はその鬼を斬ること。これから夜道は歩かないようにね。』

その人は安堵し、感謝を述べ立ち去った

助けられて良かった…





『!!』

振り返ると木々の向こうから私を見る少年と女性がいた

一昨日の気配だ

鬼だけど違う気配…

そして二人の身体は鬼とも人間とも違っていた

困惑する頭とは裏腹に立ち去ろうとする二人を制止した

『っ待って下さい』

「…」

女の手の動きが変だった、おそらく血鬼術だろう

その動きを止めるように手首を掴んだ

『私には効かない、 と申す者です。貴方と話がしたい』

「おい!!触れるな!!!!!」

隣の少年が怒鳴り散らす

「…止しなさい」

「はいいいい!!!」

私は掴んだ手を離した




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