第10章 玖 柱稽古
はたった二ヶ月で柱になった
そして俺はこんな小さい身体で鬼の首をどう斬るのか興味が沸いた
挑発に乗る程負けず嫌いではなさそうだが、余程前回の失態が堪えたんだろう
派手な稽古になりそうだ
屋敷に着くと嫁三人がを迎え入れ、竹刀を三本用意させた
「ほら、俺が叩き直してやんよ」
そう言うと宇随は二本の竹刀を身体の前でクロスさせ構えた
『…』
竹刀を持ち構えるは静かだ、全く動く気配がない
ジャリと石の音が鳴ったと同時に目の前にはの顔があった
壱ノ型 雪紐
私の竹刀が右の竹刀で受け止められた
左から攻撃が来る、低い
私は身体を捻り宙に舞った
参ノ型 垂雪
ドォン!!ーーーーーー
攻撃は避けられ間合いを取られた
受け止めると竹刀が折れるのが分かったのだろう…
伊達に柱じゃないか