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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第9章 捌 廉雪山







頂上に着くと大きい岩の上に鬼の形をした擬態が立っていた

眼には下弦の参と印されていた

私は十二鬼月と出くわす確率が高いようだ

鬼の本体は地面にあったが、その周りには操られている人達がいて簡単には斬れない

「君は柱だね…待っていたよお」

『人間を解放しなさい』

「そう言わないで、これから沢山堪能するために備蓄しているんだからあ」

『…外道が』

「それに、柱を殺せばあのお方にまた血を分けて貰える。僕の領域に来てくれた事、感謝するよお」

血鬼術 雹禍

左手を上げると地面から鋭利な雹が渦を巻き、人間も構わず襲ってきた

『っ!!』

咄嗟に庇った際に微細な雹の破片を吸い込んでしまった

一瞬で肺が凍るように冷たくなった

「あれ??吸っちゃったねえ、僕の食糧を庇ったせいで君は死んじゃうよお?」

嫌な笑みを浮かべた

『…』

話す程、呼吸をする程私の肺は犯されていく

こいつは私を煽り殺すつもりなのだろう

鬼は余裕そうに私に近づいてきた





こいつは上等な顔だ、柱は他の人間より旨そうだ

どちらにせよすぐ食べてしまうのは勿体無い

顎を掴み僕に顔を向けさせた

「良い顔だね…惚れ惚れしちゃ…!!!」

『!?』

何だ、女を見た瞬間僕は恐怖を覚えた

汗が止まらなかった

これは僕が恐怖を覚えたのか?それとも…




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