第9章 捌 廉雪山
それは木の擬態だった、本体は木の上にいた
だがいつ気づかれるか分からない、その前に始末しよう
そしたら僕と兄さんで一気に強い力を手に入れられる
血鬼術 千樹 轟轟
「百ある触手は受け切れないだろう!死ね!」
全集中 水の呼吸 拾壱ノ型 凪
「何!?」
なんだ?今のは…俺の攻撃が奴の間合いで消えた
ーーーーーゴチャッ
その瞬間の顔が身体ごと地面に落ちていた
「えっ」
こんな奴に殺られるなんて…兄さん…
「お前は兄さんが殺す!!絶対に!!!!!」
「…」
滅んでいく中、雪よりも冷たい目を向けられた