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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第2章 壱 夢の中で







が十の時お館様がこの家に訪れた

私との向かいに座るお館様は口を開いた

「を鬼殺隊に欲しいんだ」

元柱としてはこの上無い話だった

透き通る世界を見えるようになったは

鬼殺としての才能を開花させていた

七歳の頃には父親の竹刀を折る程迄に

鬼殺隊に入ればすぐにでも柱になれる実力もある

そして人々を救うことが出来る才能があるのだ

だが私は水柱を引退後、育手にはならず

剣道道場を営み静かに生きることを望んだ

子供にはあの地獄を見ずに幸せに暮らして欲しかったからだ

「申し訳ありませんが…」

「そうか…はいずれ私達鬼殺隊の道標となってくれると私は信じているよ」

そう言うとお館様は帰っていった

は私の袖を掴んだ

『お父さん、安心して?鬼殺隊に行かないよ』

「っ…と一緒にいたいんだ。許しておくれ…」

私は強く抱き締めた

『うん…大丈夫だよ』

本当は分かっていた

この子は私のために言っているんだと…

私はその優しさに甘えていることを





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