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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第8章 漆 兄弟子







森に入り鬼が集中している場所を捉えると目を見開いた

隠が戦っていた…厭、何とか喰われずに留めている状態だ

鬼は五体、人に近すぎる

一人で一気に首を落とせるだろうか…?

ここにいる隠全員を助けられるのか?

ふと頭を過った

すると右側から一人の男が現れた

あの人は…





水の呼吸 参の型 流流舞い

『…っ』

雪の呼吸 弐の型 六花

そうだ、下弦の鬼を倒した時にいた男だ

あの時の面影はなく、綺麗で流れるような太刀筋に迷いはなかった





二人の到着により鬼は殲滅した

『あの…冨岡さん?』

「…」

沈黙して私を見る

肯定ということで良いんだろうか

『あの、鱗滝さんの』

「っお前、か」

黙っていたと思ったら次は喰い気味で聞いてきた

冨岡さんのことはつい最近鱗滝さんとの文通で知った

あの時諭した相手が兄弟子だったなんて知らなかった

怒られるかな…

「…あの時は助かった。お陰で俺の進むべき道を見つけた」

感謝された…意外と器が大きくて良かった

怒られなかった事と全員助けられた事で私の緊張が解れた

『今の…』

「?」

『全員助けられないと思った、でも冨岡さんのお陰で皆救われました、ありがとう』

半分しか開いてなかった冨岡さんの青い瞳が丸くなり固まっていた

あれ、私の顔に何か付いてる…?

顔をペタペタ触った

すると冨岡さんの手が私の顔に伸びてきた




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