第28章 弐拾漆 柱は話を聞かない
「柱稽古は互いに向上出来る。それに足枷がある方がお前も手を緩めることは無いだろう」
「いつになく喋るな冨岡。派手に頭でも打ったか?」
「頭など打ってない。どうなんだ」
天元に惑わされていて義勇の気配に全く気付かなかった
そしていつもの義勇と違い機嫌が最高に悪いのが見て分かる
私の意見等一切聞かないと言ったところだ
天元はニヤニヤしてるし杏寿郎はこの状況をよく分かっていない
もう断ることは出来ないと腹を括った
『わ、わかった…』
「本当か!!柱に二言はないな!」
肩を掴まれ、ブンブン揺さぶられてる私はもうどうにでもなってしまえと思った
『ない!私は蝶屋敷にいくからっ!』
とにかくその場から一刻も早く抜け出したかった為、杏寿郎の手を払いのけ、逃げるように去った
柱は全員人の話を聞かないのだろうか…
とにかく自分の主張は絶対貫き通す人ばかりだと思った