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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第28章 弐拾漆 柱は話を聞かない







「!!」

任務後、本部への報告も終わり、自身の屋敷へ戻る途中

先日炎柱となった煉獄杏寿郎に声を掛けられた

「俺は是非とも君と手合わせしたい!」

『え…』

「宇随との稽古を拝見した!柱となってから稽古をお願いしたいと思っていた!!」

『私は…しないよ』

「よもや!!!では明日ならどうだ?!」

『ん?』

「どうかしたか?」

『えっと、今日がダメってことではなくてね?』

「ならば何時が良いのだ!!明後日か?!」

この調子で話が一向に終わる気配がない

この前柱合会議で、不死川の挑発に全く怖じ気づくことなく話していたことを思い出した

天元の時は自分の不甲斐なさに柱稽古を行った

基本的に稽古は嫌いじゃないが、この杏寿郎と言う男に少々暑苦しさを覚え、自ら関わろうとはしてこなかった

それが今こうしてグイグイと迫られると、暑くて暑くて仕方がない

まだ季節は冬のはずなのに…

そして私はこれから蝶屋敷へ赴き、しのぶと薬の話をしたかったと言うのにどうしたものか





すると厭な気配を感じた

また話を聞かない男がこちらに来るようだ




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