• テキストサイズ

⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第25章 弐拾肆 大きい身体と大きい心







「?」

『助けてくれてありがとう…って…言ってましたよ』

優しい気配を感じた

は嘘偽りなくその言葉を発していた

「どういう事だ?」

『つい数時間前に…鬼に襲われていた沙代を助けました』

「!!」

『あの子は、鬼に怯えるよりも…あの時の先生にした行いを悔やんでました…咄嗟に嘘付いて先生に言いたいことはある?って聞いたら…そう言ってたんです』

「…そうか」

『それと、三人の子供たちは本当に逃げたんでしょうか…もう聞くことは出来ないけど…生き残った悲鳴嶼さんだけはその子達の事を冒涜してはいけない…一緒に住んでいた家族なんだから…』

「!」

その時、あの時の出来事をおもいだした

私の言い付けを聞かず逃げていった三人の子供は

寺の正面ではなく裏で倒れていた

裏には物置があり、中には斧や鉈といった農具がしまわれていた

もし逃げたのではなく

立ち向かうための道具を取りに行っていたとしたら

私はとんだ勘違いをしていることになる

だが真実を知ることは出来ない

生き残った私の解釈次第でどうにでもなるのだ




/ 163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp