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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第24章 弐拾参 過去の記憶







俺は極力刀を抜きたくはないし、誰彼構わず手合わせ等したくはなかった

だが、己の限界を出しても到底及ばない彼女を前に

自分の中に閉ざされていた感覚が叩き起こされる

この感覚をもっと知りたくて、思わず稽古を頼んでしまう

そんな我が儘を、も喜んで受け入れてくれていたのだ





「俺もだ…」

『?』

「との稽古は楽しい」

『それは良かった…』

この力が誰かの為になるのなら、私は何度でも剣を振るう

家族を守れなかった分も、もっと強くなろう…





「、任務だヨ」

昼餉を済ませ、何時もの如く顔中米粒まみれの義勇を拭き取っている処に白音が訪れた

「お前らは親子カ?」

白音には、子供の食べ溢しを拭き取る親子に見えるようだった

「白音、これは愛情表現の一つだ」

義勇は白音に向けてムフフと笑いかける

「ほゥ…」

『はぁ、変なこと教えないでくれる?』

「…痛い」

また白音に変な知識を身に付けさせる義勇の顔を荒めに拭き取った





『じゃあ、またね』

「気を付けてな」

口付けを交わすと、は任務へ向かった

屋鋪へ入ろうとした処、庭から声が聞こえた

「……」

声のする方を見ると、俺を見ながら寛三郎がそう呼んでいた

「寛三郎、俺はじゃないぞ」

「おお、義勇カ…任務ダ」

「判った」

直ぐに支度を済ませ、任務へ赴いた




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