第22章 弍拾壱 束の間※
あの時と同じ、鼓動が耳元で心地好く鳴った
『ねえ、義勇にとっての幸せって何?』
「…急に何だ」
『質問してるのは私』
「…お前とこうしていることだ」
そう言うと、義勇は頬に手をやり、口付けをした
口付けが深いものになる
そのまま押し倒された
「俺のものにしたくなる…」
『っ…』
低い声で囁かれると、私の身体は熱くなった
手が着物をすり抜け膨らみを優しく撫でる
『ん…』
思わずゾクゾクした
露になった膨らみの尖端を咥えられ、舌が上下する
『んあっ…』
片方の手は太股を擦り下着を下ろされた
すると足を上げられ顔を埋めようとする
『ちょっ…それはやだっ』
泣きそうな顔で懇願した
「…無駄な抵抗はするな」
そう言う義勇は口角を上げ、これから行われる行為を楽しむかのような顔をしていた