• テキストサイズ

⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第21章 弍拾 友よ、永遠に







後日、私は重い足取りで蝶屋敷へ赴く

前までは何にも感じなかった屋敷だが、今日は随分と暗く重みがある…

自分が沁みったれてはいけないと顔をパンと叩く

一番辛いのは紛れもなく妹のしのぶ

そして蝶屋敷で共に過ごしたアオイやカナヲ達だろう

私は私に出来ることをしのぶ達に託そうと思った

『よし』





パシン!!ーーーーー

屋敷に入ると遠くから木刀がぶつかり合う音

しのぶがカナヲと稽古をしていた

二人の顔は早く強くなりたいと必死そのものだ

「っさん…」

しのぶが私に気付いた

顔は今にも泣きそうだった





私は花束を用意した。それを埋められたカナエの前に置く


花の名は ゼラニウム 花言葉は真の友情


カナエに手を合わせ、想いを寄せた

「……私が居なくなっても、自分なりの幸せを掴んでね」

『っ!』

「姉さんがさんに伝えて欲しいと…」





『っ…ほんと、最後まで優しい姉さんだね…』

そう言うと、二人から涙が溢れ出していた

私は二人を抱き締めた

私はもう泣かない、柱として前だけを見ていなければいけないから





『絶対に、仇取ろうね』

そう誓い、早速二人に稽古を付けた

太刀筋矯正、筋力向上、呼吸を最大限に使う方法

二人には重く辛い道かもしれない

だが鬼がこの世から消えるまでこの連鎖はずっと続く

絶対に私が終わらせて見せると己を鼓舞した




/ 163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp