第21章 弍拾 友よ、永遠に
見廻りから帰ると私の屋敷の前に人がいた
「!」
私の名を呼ばれるとふわりと良い香りが私を包んだ
『義勇…どう…して…』
「…胡蝶カナエは、最後まで責務を全うした」
『!!』
我慢していたものが溢れ出て、頬を伝った
そんな私を義勇は何も言わず、ずっと抱き締めてくれた
この人は私が辛い時必ず側にいてくれる
義勇がこの世から居なくなったら私はどうなるんだろうか…
柱が死ぬと言うことは即ち、鬼殺隊の最高幹部を失うこと
緊急の柱合会議があった
「皆集まってくれてありがとう」
そう言い始めたお館様は、カナエの死をとても悲しそうに話した
もう泣かないと決めたのに胸が苦しい
カナエを殺した相手は瞳に上弦の弐と印されていたそうだ
「私の子供たちが一人でも欠ける事がないように、日々精進して欲しい」
「「『御意』」」
皆思っていることは同じだ
必ず仇は打つと