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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第21章 弍拾 友よ、永遠に







急な話の転換に口に含んだカステラを落とした

あら?とにこやかに言われた

『なんっ…』

「は分かりやすいわねっ」

悪戯に笑うカナエは私をいじる時の天元のようだ

しのぶと言い、この姉妹には本当敵わない





『でも…ずっと一緒にはいられない』





鬼殺隊になって初めて出来た友だからこそ出た本音だ

身体を重ねたのは一度きり、口付けは何度も経験した

もう遅いことは判ってるのに、胸の奥底にある感情が一線を引く

それは義勇も判っている筈だ

「でものご両親は元柱同士でしょう?私たちは鬼殺隊だけど、そのくらいの幸せは掴んでも良いと思うわ」

『……でも私は、鬼をこの世から消したい。引退なんて中途半端なこと何て出来ないよ』





「…私はね、鬼と仲良くしたいと思っているの」





『…え?』

「だって鬼は元々人間なのよ、消してしまうなんてとても憐れだわ」


「簡単じゃないことは分かってるけれど、私はいつか仲良く共存していける世の中を望んでるの。こんなこと言ったら、しのぶに怒られるけれど」

テヘと舌を出して言った

「だから一緒にいられないことなんて無いわ、自分の気持ちに正直になってね」

『カナエ…』




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