第21章 弍拾 友よ、永遠に
昼過ぎには天元が来た
「不死川にド派手に借り作ったな!これからはお前の言うことなら効くんじゃねーか?今度柱合会議で暴れたら頼むわー」
『もうあんなことはしないでしょ、それに借り作るために命張った訳じゃないし…』
騒がしい私の病室は個室だったので助かった
「俺の嫁になれば危険な目に合わせねぇってのに…なぁ?」
何が なぁ? なんだろうか
このやり取りもいい加減にして欲しい
『柱としての仕事をしただけで』
「あ、お前の部屋を雛鶴が用意してくれてんだわ、これで何時でも来れるな」
そしてやっぱり話を聞かない…
優しい顔して私の頭を撫でてるけども…
そんな話をしている中、私を一突きした隊員が、真っ青な顔で現れた
「この度は雪柱様と風柱様に多大なる御迷惑を掛け誠に申し訳ありませんでしたっ!!!!!」
震えた手で三つ指を立て、額が床を貫通しそうな程打ち付けていた
『気にしないで、柱として当然の事をしただけだから…』
「雪柱様…」
すると隊員は、緊張の緒が外れたのか
瞳からボロボロ涙が溢れ出てきた
あまりにも泣きじゃくるので話を聞いた