第21章 弍拾 友よ、永遠に
「寛三郎から聞いて飛んで帰ってきた」
それで慌てていたのか
「お前の事となると、余裕が無くなる…」
意気消沈した義勇に胸が大きく高鳴った
『ごめんね…』
義勇は、罪悪感が生まれた私に覆い被さり
優しく口付けを落とした
『手荒な真似はしないで下さい』
「…手荒ではない」
意地悪く言うと義勇はムッとした
『じゃあもう一回…』
「…我が儘な病人だ」
『嬉しい癖に…』
「どうだか」
そう言うと口だけでなく顔中に口付けを落とされた
その後、暫く会えなかった分、互いの任務の話をした
昼餉前にアオイが包帯を交換する為、部屋を訪れた
「あ、あの…」
「?」
「包帯…交換するので…」
「俺の事は構うな」
『構うわ、外出なさい』
そう言うと、義勇は渋々了承した
アオイは顔を真っ赤に染めていた
本当にごめんなさい
すると、義勇は新たな任務の為、名残惜しそうに超屋敷を後にした