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⚔️鬼殺の道標~鬼滅の刃~

第18章 拾漆 残酷







せめて夢の中だけでも会いたいのだが

見る夢は全て無惨と雪梛の話





『何で見せてくれないの…お父さん、お母さん、勇紀…』





すると外から懐かしい気配がした

『鱗滝さん』

「…来ていたのか」

文は通わせていたが、会うのは入隊以来だ

相変わらず天狗のお面で表情は判らずとも元気そうだった





「入隊して二ヶ月で柱になるとは…にはつくづく驚かされる」

『人とは見える世界も違いますから…』

「それは鬼殺隊としての希望だ。誇れ」

『はい…』

前を向くように言葉をくれる鱗滝さんは師範そのものだ

二ヶ月間という短い修行だったが、鬼殺隊の全てを一から教育し、道を切り開いてくれた

感謝してもしきれない

花を添え、手を合わせてくれた





それから鱗滝さんの家へ行って昼餉をご馳走になり

文では書ききれないことを沢山語った

夕方頃、見廻りのため帰ることにした





『それでは、失礼します』

「…」

鱗滝さんは何か言いたげだった

『どうかしました?』

「いや…その…義勇と…仲良くな」

『!!』

最近はお互い忙しく、あまり会っていないと言うのに…

師範の嗅覚恐るべしだ

『な、仲良くします』

驚いて噛んでしまった私は、そのまま狭霧山を後にした




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