第3章 第二章
はワインが注がれているグラスを
じっと見ながら未だに困惑が収まらないでいる
それと同時に胸がざわつくような
妙な気分になってくる己にイライラさせる
何回も抱かれた身だが
やはり意識し胸の高鳴りが早く感じる
「それじゃ乾杯」
「乾杯」
「…乾杯」
一応の礼でグラスを合わせ
ワインをゆっくり流し込む
「貴方ってワイン選びは天才よね」
「え、それ褒めてるんですか?」
「良かったね宗太君」
「はあ、どうも」
「おかわり」
はワイングラスを旧多の前へずいっと押し付け
苦笑いをする旧多は
「飲むの早いですねぇ」と言いつつも
ワインを注ぐ
「もう飲まなきゃやってらんないわ」
「あ、酔うのは勘弁してくださいよ
後処理めんどいんで」
「大丈夫だよちゃん
僕が面倒みてあげるから」
そうして飲んでいると
旧多は思い出したかのように「あっ」と言うと
ソファから立ち別室へと向かった
「?なんだろうね」
「知らないわよ」
「本当に冷たいねぇちゃん」
「私もうちゃんって付けられる歳でもないけど」
残りのワインを一気に流し込んだところで
旧多が戻ってきた
「そうそう、これ使います?」
そう言い机に出されたのは
や旧多には馴染みのある小瓶だった
それを見た瞬間は目を見開き
グラスを置く
「む、無理…それだけは」
よく分からないまま進行している話に
ウタはついていけず「どうゆう事?」と旧多に問う
「これはですねぇ
可愛い可愛いちゃんが
もっと可笑しくなる魔法のアイテムです」
ウタに愛想笑いを振り撒きながら
おちゃらけたように話す旧多に
ウタはそれが何か感づき好奇心旺盛に小瓶を受け取る
じっくり見上げる
「僕使ってみたいなぁ」
「い、嫌よ絶対に」
「なんで?」
なんで?と言う問に顔を赤くさせ
下唇をきゅっと噛む
しかし反抗しつつも
それを使うとどうなるかくらい分かっているは
言えるわけのない期待を必死に隠す
「恥ずかしいから言えないんですよねぇ」
チラッと旧多の方を向くと
ニヤついた顔でコチラを見ていた