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【BLEACH】影踏み白昼夢
第2章 始まりの日
ゴドン、と鈍い音。
タイヤのゴムが焦げる嫌な匂い。
劈くようなクラクションの音。
空へと撥ね上がり、雲まであと少しで届きそうに思えるこの手。
見知らぬ誰かの叫び声。
舞い散る 血-アカ-
響き渡る 声-サケビ-
押し潰す 空-セカイ-
薄れ逝く 心-オモイ-
迫り来る 死-オワリ-
悔しいくらい綺麗な夕焼けの橙色と、むかつくぐらい鮮やかな紅色の血が、網膜に焼きついて離れなくて。
誰かの叫び声と激しい体の痛みを最後に、私の意識はそこでぷつりと途絶えてしまった。
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