• テキストサイズ

【BLEACH】影踏み白昼夢

第2章 始まりの日


無事にジン太たちにも迎えられ、悠華はすぐに皆と打ち解けていった。


「…悠華サン、今日はもう遅いッスから、そろそろ休んだらどうッスか?」

色んなことがあってお疲れでしょうし。


浦原にそう言われ、確かに疲労が溜まっていることに気づく。


浦原に勧められ、風呂に入ってから今日はもう眠ることにした。


着替えに渡された紺色の浴衣を持ち、風呂場へと向かう。


「あ…お風呂入るなら、これ外さなきゃ…」

そう言って悠華は、首に着けられたネックレスに触れた。


それは、悠華が留め具を外した瞬間だった。


突然大気が揺れ、重いものに変わる。


(なに、これ…!?…苦しい…ッ)


胸の辺りに苦しさを感じ、悠華は思わずその場に蹲る。


大きな足音と共に、焦った浦原の声が近づいてきた。


「悠華サンッ!!大丈夫ですか!」


浦原に抱えられ、悠華は浅く呼吸を繰り返す。


異常なまでの悠華の霊圧の巨大さに、あの浦原でさえ苦しげに顔を歪める。


(なんだこの霊圧は…さっきまでは僅かに感じ取れる程度だったのに、何故急にーー…?)


原因を考えていると、悠華が弱々しく右手を掲げて。

その手には、外されたネックレスが握られていた。


「うら、はらさんっ……これっ、外したら…っ、こん、な……っ」


苦しげに話す悠華の手からネックレスを受け取ると、それを彼女の首に掛け直す。

その瞬間、空気はシンと元の静けさを取り戻した。


「…ほら、悠華サン、もう大丈夫ッス。さ、ゆっくり息を吸って…」


悠華の呼吸が落ち着くまで、浦原は安心させるように彼女を抱き締めていた。



.
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp