• テキストサイズ

【BLEACH】影踏み白昼夢

第2章 始まりの日


二人が立ち上がった時、突如真っ白な空間が小さく音を立てて揺れ始めた。


「え!?何が起きてるのッ?」

(……そろそろ限界か)

突然のことに慌てる悠華を横目に、龍仙華は小さく舌打ちをして何もない空間を睨む。


「悪い悠華、もう時間がねえ…向こうの世界に送るぞ。

いいか、困ったらすぐに俺を呼べ。いつでも応えてやるから」


焦るように龍仙華がそう言って勢いよく手を合わせば、黒揚羽がどこからかひらりと現れた。

黒揚羽が悠華の周りを飛び回ると、悠華の体が少しずつ透け始めて。


「うん!いろいろとありがとね、龍仙華!」


大きく手を振りながら、透明になり消えてゆく悠華の姿を、微笑み手を降って見送る。


一筋の光となった悠華のいた場所には、黒揚羽がひらひらと舞っていた。



「さて……姫のお帰りだ。どう動く?」

悠華が居なくなり、静まり返った空間で、龍仙華はぼそりとそう呟いた。



.
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp