第3章 当日 常盤編
ずっと抱えてるのはすごいけど、かなり前かがみな体勢だしテントまで行こうと思ったら途中で転びそう。タマちゃんの言うとおり肩を貸してもらう方が無難。
渋々下してもらうと改めて足先をトントンと地面に叩く。やっぱりズキリと痛むけど、そこまで酷くはなさそう。
「でもすごいよね、持ち上げられるとは思わなかった」
「実習でより重いもん持ってるしな」
ほとんど同じ身長なのに恐ろしい。というか、それと比較したら私の体重バレちゃうんじゃ……
「あれ、ってことはの体重って」
「わーわー、ほら早くテントいって手当してもらいたいから、お願いします!」
ふと考えだした常盤くんの思考を遮るように肩に手を回してくっついた。
「お、おう!」
相川くんだと肩に手が届かないから腰に回すしかなかったけど、常盤くんだとちょっと高いくらいだからちょうどいい高さだ。
「どうした?」
「いや、顔が近いなぁと思って」
「え!? あ、そ、そうだな!」
何気なく言った言葉だけど、こっちを見た常盤くんの顔が一瞬で真っ赤になって反対側を向く。
「って保健委員だよな」
「うん、担当は午後からだけどね」
行ったらまだ早いとかからかわれるんだろうな。
「俺よ、騎馬戦で怪我するかもしんねぇから、その時はが手当してくれよな」
「いいよ、心こめて手当するね」
肩を貸してもらうと足にかかる負担がほとんど無くて、無事に保健委員のテントまで連れて行ってくれた。
~続く~