第3章 当日 常盤編
「二人とも、何を遊んでいるの?」
このまま手を離したら頭から落ちてしまう。騒いでいるとちょうどタマちゃんがやってきた。
「さん、そろそろ僕たちの出番なんだけど、何があったの?」
隣には相川くんもいて、もう二人三脚の時間なんだ。
「がさっきの障害物競走でこけて足捻ったって言うから、俺が連れてってやろうと思って」
「馬鹿ね、常盤がを姫抱っこして連れて行けるわけないでしょ」
「捻ったの? 大丈夫、保健委員のテントで手当てしてもらおうよ」
冷静にタマちゃんが答えるけど、それって身長はほとんど変わらなくても体重は私の方が重いって暗に言ってるのかな。
「相川くんは二人三脚だからそろそろ行かなきゃでしょ。常盤くん、無理しなくていいから肩貸してもらえないかな。で、タマちゃん……」
このままだと私は二人三脚に出ることができない。縋るように見るとタマちゃんは腕を組んで頷いた。
「わかったわ、任せなさい。行くよわ相川」
「え、稲田さん? え!?」
まだ理解のできていない相川くんを引っ張っていくタマちゃん。
「どうしたんだあいつら」
「え~っと、私が二人三脚出られないからタマちゃんに代わりに出てもらおうと思って」
「ぶは! 相川の奴……」
私よりもタマちゃんの方が運動神経いいからぶっつけでもきっと大丈夫なはず。でも、その提案になぜか常盤くんは吹き出した。
「で、下して肩を貸してもらえると嬉しいなぁ」
「このままじゃ駄目か?」
「駄目」