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恋、つまり、まばたき(R18)【カラオケ行こ!】

第1章 いつも、いきなり


そんな顔で、熱い目で、見つめないで欲しかった。楓は自分の目が泳いでいるのが分かった。動揺が伝わるのが恥ずかしい。

涼しげに笑みを浮かべてはいるが、その目は興奮に潤み、息は熱く、唇は赤く、先ほどの楓のリップの色移りもあるけれど扇情的だ。
目の焦点がその黒々とした瞳に合っただけで、息が詰まりそうだった。狂児の瞳はきらきらと、光っている。それに気づいた時にはもう、彼の目から視線が外せなくなっていた。
狂児の香りと、声と、目。
体が繋がっていなくても、それらで心が蕩かされる。
こんな男に捕まって、身も心もおもちゃにされて、この先まともに生きていけるわけがない、これまでも何度もそう観念させられた。

唇を重ねられる。少し厚めの唇は柔らかい。ちゅ、と音がして離れると、狂児がいきなり楓の胸元に顔を埋めてきた。

「狂児さん…?あっ、きゃっ!!」

狂児の両腕が楓の両膝を裏から抱え、持ち上げる。ずり下がりそうになるのを恐れて、楓は彼の首に腕を回した。綺麗に整えられたうなじが目の前に迫った。

「軽いなあ、相変わらず。ちゃんと飯食うてんのか?」
「そんなん……狂児さんのことが心配で食べられへん日もありました……」

首筋に回した腕に、ぎゅうと力を込める。

「……そら、ごめんな」

狂児は半歩進むと楓の背中を壁につけさせ、少し体を離すと楓の両足を抱えていた腕の位置を若干下げた。両腕で楓の腰を抱え込むような体勢になる。ひた、と何かが楓の太ももの裏に当たった。

「このまま挿れるで、そろそろ戻らなあかんやろ、ちょっときついけど堪忍してな」

ちょっときついけど?
抗議しようとしたが言葉が出てこず、代わりに胎内を熱く硬い杭がぐん、と勢いよく進んでくるのを感じて、はしたない声をあげた。
射精の近いペニスは手を添えずとも、潤んだそこを自らの硬度で割って侵入することができた。

「あっ、やぁ、ひっ、あっ」

楓の背中が付けられた壁を支えにして、激しくペニスを出し入れされる。

「うっ、ああっ、お腹、や、めちゃくちゃになるぅぅ……」

粘膜が擦れ、お互いの体液が混じり合うぐちゃぐちゃ、という聞くに耐えない音が聞こえる。突き上げの勢いは後ろのコンクリの壁の所為で逃げ場がなく、そのまま楓の子宮口に叩きつけられる。
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