• テキストサイズ

恋、つまり、まばたき(R18)【カラオケ行こ!】

第3章 いとしくて、かなしい


「あーっ、あっあっ、きょうじさん、だめ、またくる、きちゃう、あーっ!!」

絶頂感が高まり続ける。頭の中が熱くなり始めた。汗が噴き出し、目が涙で霞む。楓は頭を振って刺激に意識を持っていかれないように苦心する。
視界に入る狂児は薄く笑んでいる。楽しそうだ。

「んん、あっ、やぁ、また来る、いや、あっ」
「初めての時はあんなに痛がっとったのになあ。すっかりすけべになったなぁ」

狂児は楓の両脚の膝裏に通したまま両腕を楓の腰の横につくと、最奥に自身の先端をぐりゅ、と押し付けた。
楓の目の奥にまた星が散る。

「あっっ!!あ、いや、それ、まだしないで……!」
「まだしないで、って何やねん」
「だってそれ、お仕置きって、前に」

まだ奉仕に不慣れだった頃、今日はお仕置きやな、と笑いながら狂児に言われて冗談だと思っていたら、その夜に気絶するほど胎内の奥を責められたことを、楓は思い出していた。
最奥は何も感じないどころか苦しく、やめて、とせがんだが、狂児は様々に角度や強度を変えて責めて来た。次第に苦しさはとても重く甘い快感に変わり、楓は何も知らなかった体に、狂児の悪戯によって淫らな歓びを刻み付けられた。一度知ってしまったら、意識と体はその快感を追ってしまう。

「ふ、お仕置きちゃうよお。今日はご褒美やで」

狂児は眉を上げて笑ってみせる。

「そこっ、狂児さんのでぐりぐりしたら、わたし、おかしくなる……」
「……おかしなったらええやんけ」
「やだ、や、や、まって、ああ、あ!」

狂児は最奥により深く当たるように角度をつけて腰を打ち出す。
重く長いストロークに目が眩む。全身から汗が吹き出し、どこかに落ちて行くような感覚と、引き上げられる感覚が交互にして、自分の体が自分のものでなくなったように感じて、楓は自分が発する声を頼りに、意識をつないでいた。

「ひぃっ、あ!、いやっ、あう、ん、んー!」
「……出る」

腰の後ろを抱かれ、ぎゅう、と深く押し付けられる。

「えっ、……あっ、くぅ……」

どくどくどく、と胎内に温かい感覚。脈拍に合わせるように、子宮口に叩きつけられている。
愛する男の精液を、胎内の一番奥で感じるその幸福感でさえ、今この場においては余裕のない楓を追い詰めるものの一つだった。
/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp