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恋、つまり、まばたき(R18)【カラオケ行こ!】

第3章 いとしくて、かなしい


湯の中でぬるみが溶け、あまり潤滑の役割を果たさないためか、ごくゆっくりと割れ目に沿って指を這わせ、上から下まで優しく撫でる。次第に下半身に血が巡るのを感じて、楓の息も荒くなった。
狂児の指は更に割れ目の中心を通り、ひだの中を潜ろうとする。楓は腰をくねらせた。

「や……狂児さ……」
「今きれいにしたってんねんで?楓ちゃんも俺のしてや」

狂児の体に寄り添う形だった楓の尻のほっぺたに、ぺたりと狂児のものが当てられている。
楓は狂児の顔を見ると、尻に押し付けたままペニスを指先と手のひらで擦った。すでにだいぶ血が巡っている。

「もう……すぐ大きくなる、いやらし」
「楓ちゃんのここかて、すぐ濡れるやん」
「そんな風にされてしもたんです、狂児さんに……んっ」
「かわいいなあ」

狂児の腕が腰に回されて、さらに深く体が密着する。

「そろそろ出よか、ベッド行こ。」
「ふぁい……」

アラーム、5個で足りるかな。
楓は狂児の胸の上にもたれたまま、こくりと唾を飲み込んだ。

バスタブを出て、狂児の背中にバスタオルをかけて拭いてやる。狂児は楓の手からバスタオルを取ると、それでくるりと楓の体を包んで、抱き上げた。

「きゃぁっ」

ベッドまで運んで放り投げるように楓の体をそこに寝かせると、狂児が覆いかぶさる。

間接照明だけにした薄暗い部屋。
髪の毛の先からまだ少し水気がシーツに染み込むくらい湿っていたが、それを意に介さず、二人の体は絡み合い、蛇のように縺れ合った。

「狂児さん………」

名前を呼ぶと、黒く玲瓏とした目が楓を捕らえる。
快楽への期待に高揚したような表情が愛おしい。
シャワーを浴びて、少しまるくなった香水の香りが快くて、大きく息を吸った。狂児の香りが胸の中を満たす。陶酔した。

「もう私……すぐでも良いです……」
「まあ待て、せっかく久しぶりに楓ちゃんの部屋でするんやから、ゆっくりとやな」
「上に乗っても良いですか?」

どないしてん、と少し驚いた表情の狂児を見据え、楓は狂児の体に馬乗りになった。
腰の位置を下げ、性器同士を密着させる。

「んん…」
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