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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


やけに寒く感じる。


血鬼術を酷使していたせいか、酷く疲弊しているし、何より血肉で飢えを凌がなければ、このまま朽ちてしまいそうだ。


戦闘能力に長けた若い肉体が揃っている。


どれも美味しそうではあるが、やはりこういった場面で一番に確保するべきは稀血だろうか。


口許のベタついた血液を舐め取りながら、白藤がニタリと笑う。


その表情に誰もが凍りつく。


はにかんだ様に、薄く笑うのが常だった、彼女の笑顔は。


どうしてこんなにも、暗く淀んだ笑いになってしまったのか……


「オ……マ、エ。オ、イシ……ソウ……」


不死川を指差し、白藤は笑う。


その笑みは無機質で。


彼女の普段とはかけ離れすぎていて。


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