• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


「…………か、……いた……」

「え?」


大きく口を開いた途端、炭治郎の左肩口に噛み付いた白藤。


ガギュ、ごり。


酷く歪な音がした後、炭治郎の悲鳴が上がる。



「が、あぁぁっーー……!!」



ボタボタと血が流れて止まらない。

骨が見えそうなぐらい、深く肉を削り取られて。



「炭治郎!!どうしちゃったの?白藤さん!?」


善逸の言葉はしかし、彼女に届かない。



『オナカガ、スイタ……』



栄養価の高い人間の血肉を食べよう。


『稀血』の人間でも、肉親でも、能力値の高い鬼でも……


「嘘だ……」


愕然とする冨岡を他所に、炭治郎からもぎ取った左腕の血肉を貪(むさぼ)りながら、彼女はギラギラとした視線を巡らせる。

/ 1830ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp