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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


惑血の結界が解かれ、炭治郎と白藤が顕現する。

人間に戻った炭治郎の体を支える彼女を見て、道満は舌打ちをする。



何故だ?



炭治郎に呪は効いていた筈だ。

それに術を跳ね返された訳でもない。

ということは、私の術が相殺されたということか?

あんな半人半鬼のなり損ないの小娘に。



道満は奥歯をギリリと噛み締める。


有り得ぬ……


かくなる上は、私自らが神と同様にならねば、勝機は無い。


「天津神(あまつかみ)、国津神(くにつかみ)……」



道満が唱え始めた術は自らの力をより高めるもの。



「道満を止めてください!!術を完成させてはなりません!!」


白藤の必死の訴えに、柱達も動き出す。


宇髄が真言の邪魔をするべく、道満目掛けて火薬を投げつける。

煉獄、甘露寺も加勢し、火の勢いを強めていく。

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