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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


「ようやく効いてきたようですね」

「珠世。貴様、何かしたのか?」

「無惨に使った物と同じ、鬼を人に戻す薬を貴方にも使ったんですよ」

「そんなものをいつの間に……」


道満が気配に気づかなかったのは、目眩しの呪符を貼った茶々丸が煉獄の打ち込みに合わせて、傷口目掛けて薬を振り撒いたからだ。

弾みで受け身を取り損なった茶々丸は端で蹲(うずくま)っているが、息はしているようだ。

ギリギリであの子を鬼に出来て良かった。



でも、これでもう鬼を人に戻す薬は全て使い切ってしまった。



「炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり!!」

煉獄の猛追で道満が血反吐(ちへど)を吐きながら、弱体化していく。

「おのれ……」

先程の炭治郎同様に頸と胴体を泣き別れの状態にしたが、道満は消滅しない。



鬼と同じ方法で殺せないのか……



あと可能性があるとすれば、陽光だろう。


だが、上手く外に引きずり出せたとして、日の出まではあと何刻だろうか?

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