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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


冨岡と出会って、彼の不器用な優しさに触れて、いつしか心が綻んできた。

芽吹くように。

一緒に居られる時間はそう長くはないだろう。

でも、彼の隣でならと。

そう、思えた。



だから守られるだけでなく、強くなろうとした。

体力をつけて、少しでも動けるように。

一人でも多く助けるために、逃げ切れるような脚力を。

犠牲を増やさないために、高範囲の術を。



今更ながら高望みしすぎだ。

でも、支えたい。

鬼殺隊を。

柱達を。

義勇さんを。



明日を、またその先をと、進むには、鬼のいない平和な世界が必要だと思うから。

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