• テキストサイズ

白銀の花に輝きを

第3章 真っ白な少女と烏たちの出会い




アルメリアside

どうしてこうなったのか。今、私と仁花の目の前にはものすごく美人な先輩がいる。手には手書きと思われるビラ。なんでもバレー部のマネージャーを探しているらしく、部活に所属していない私たちに声をかけたらしい。

「…で、どうかな。」

「は、はいぃ!!」

仁花は目の前の先輩に見とれていて、思わず返事をしてしまっていた。

「本当!?じゃあ放課後また来ますね!」

そういうと先輩は嬉しそうに笑い、身を翻して駆けて行った。私返事がしてないんですけどぉ!!

「えっ!?これ、私も行かないとダメ?」

「どうしよう…でも、私はアリィが一緒に来てくれたら心強いな。一緒に来てくれる?」

正直、どの部活に所属する気はなかった。怖いから。また、『化け物』と呼ばれて、見捨てられることが。
でも、仁花の頼みだ。1度だけなら見に行ってみてもいいかもしれない。

「わかった。一緒に行こう。」

「本当!?ありがとうアリィ!」

バスケ部じゃないし、私のこと知らないでしょ。大丈夫。大丈夫…。
そう言い聞かせて私は身の入らない授業を受けた。


/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp