第3章 真っ白な少女と烏たちの出会い
黒子テツヤside
何度白銀さんに電話をかけても繋がらない。最終手段、赤司くんと桃井さんに手伝ってもらいましょうか。…いや、赤司くんはダメだ。桃井さんだけにしよう。
prrrrrrr〜prrrrr(ピッ
「テツくーん!久しぶりー!どうしたの?」
「桃井さん。白銀さんの居場所と連絡先、知ってますか?」
「…それがね、何も出てこないの。本当に、どこ行っちゃったんだろね。」
白銀さんが突然姿を消したのは僕らが全中3連覇を成し遂げたその日だった。
「…そうですか。分かり次第連絡もらえますか?僕も何度か連絡してみます。」
「もちろんだよ!絶対見つけるからね!」
桃井さんはそう言うと電話を切った。
「…どこにいるんですか。早く会いたいです、アルメリアさん。」
貴女は僕の、僕たちの花だから。