第3章 真っ白な少女と烏たちの出会い
アルメリアsaid
「落ち着いた?」
「…はい。すみません、見苦しいところをお見せしてしまい。」
結局、大泣きしてしまい練習は一時中断。
「いや、俺が無神経だった。すまん。」
「いえっ!そんなこと!私が弱かったからなので気にしないでください!むしろ私の方こそすみません。」
コーチをやっているらしい金髪の人は私に向かって頭を下げた。
「でも、なんでそんな凄い人がこんなとこにいんの?」
「…逃げたんです。彼らから。」
あの日のことが今でも火傷みたいに体に残って時々私を苦しめる。
まるで「逃がさない」と彼らに言われているみたいに。