第3章 真っ白な少女と烏たちの出会い
アルメリアsaid
「じゃあ、隅っこの方で見てようか。流れ弾には気をつけてね。」
「はい。」
バスケとは違いコートの間に立つネット。バスケットボールとは違う色にサイズのボール。何もかもが違うのに同じに見える。
「うぃーす。ってお前!!」
「!!??」
体育館に入ってきた金髪をオールバックにしてピアスをしたちょっといかつい人が私を見て叫んだ。
「『帝光に咲くツンドラの花』!」
「…(ビクッ」
どうして…それを…?
「コーチ!なんすかそれ?」
「お前ら『キセキの世代』は知ってるよな?」
「中学最強のバスケ部の5人ですよね。確か全中3連覇したっていう。」
「ああ。そこのマネージャー2人もなかなかの逸材でな。1人はデータのスペシャリスト、もう1人はメンタルのスペシャリストだった。そのマネージャーの1人がそいつだ。全中が終わったら消えたって有名だったけど、まさかここにいるとはな。」
違う!私は!メンタルのスペシャリストなんかじゃない!
「凄ぇな!白銀さん!マネージャーとして最高で最強じゃん!」
「凄くない!」
「「「「「!!??」」」」」
いきなり大きな声を出した私に皆驚いている。
「私がもっとしっかりしてたら!『化け物』じゃなったら、皆壊れたりしなかった!あんな最低なこと絶対しなかった!」
誰も何も言わない。いや、言えないのか。
「…『化け物』ってどういうこと?」
そんな中少し高めの男の子の声が響いた。