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【鬼灯の冷徹】あの世の行い気をつけて【トリップ長編】

第5章 地獄DEショッピング


「私はこっちの牡丹の髪飾りが似合うと思うわ。」
「僕はこっちの桜柄が似合うと思うよ。」
…えー、アレから大体2時間ほど過ぎました。
どうして白澤様とお香姐さんが髪飾りを選んでいるかと言う事で話を遡れば…その後根負けした私が白澤様に姐さんを探すことに同行を許してしまい、そこから私の探してる人がお香姐さんとバレてしまい。私とお香姐さんの繋がりを嘘でごまかそうとしたら第三の目の性か博識な為か、はたまた挙動不審な私の所為か「キミ、鬼じゃないよね?」と見破られてしまって(もちろん今日もカチューシャはしっかりと付けている)口外されたくなかったら今から姐さん探しながらデートしろだの、カクカクシカジカありまして二人で通路の端を塞いで言い争いをしていたら人だまりが出来ていて、それを見つけたお香姐さんに止められて今に至ります。
再会できたのでもうお手伝いは要らないと言っても帰らず、要するに「僕も買い物に付き合わせてよ。荷物くらい持つからさ」だそうです。で、私は先ほどから髪を結っては下ろし結っては下ろしを繰り返しながらお仕事の時に髪を留める簪を探しています。
「お香ちゃん、葎華ちゃん可愛いから両方にあうだろうし、お互い気に入ったのを送るのってどうだろう?」
「あら、良いわね。葎華ちゃん、特に欲しい物がないなら私たちの方で決めちゃうけど。」
「あー、お願いします。浴衣の時用の身の整え方しか判らないので細かい装具品はお任せします。」
私の方は今日は此処に来てからとっかえひっかえ着せ替えられるので、その事にとっくに飽きて若干グロッキー状態で待機中です。
「じゃあ、コレとコレを買って…あと葎華が選んだものと併せて包んで貰うね。」
天然タラシさんはさりげなく会計を済まし(後からお香さんがお代を押しつけてました。三顧の礼で受け取るとは、さすが儒教の国だなあ)エスコートもできるとか優しくやり手な感じがします。さすが博識な神獣といった感じです。
だが私は釣られないからな!
お茶までは良いとして、朝までコースをした後に別の人と赤外線でアドレスを交換するような人には絶対に付き合わないぞ!
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