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【鬼灯の冷徹】あの世の行い気をつけて【トリップ長編】

第4章 ももきんトリオと私


「そうか、新しく獄卒になったのか。ま、大変な仕事だと思うが無理せず頑張るんだぞ。」
「はい!同じ獄卒として頑張りましょうね、先輩!」
ルリオさん、本当に良い声だよな~…バリトンボイスとハードボイルドボイスの中間でたまらないっ
「葎華 葎華!ルリオがセンパイって事はオレも葎華のセンパイだよね!」
「そうですよ。シロさん、宜しくお願いしますね。」
シロかわいいよシロ!ばかわいいを地でいくよね!癒しだわ~、きゃわわ
「それにしても重いよな、ほね○こ。確かに不喜処は獣だらけで衛生的にアレかもしれないけどこんなにいるか?」
柿助さんは私の荷物をスカーフに包んで半分持ってくれている。歩きなれない草履ばきに疲れてきた所に有り難い。
「そうなんだよ!最近お局様が『アンタ顔くらい綺麗にしなさいよ、最近臭うわよ!』とか言ってきて…オレそんなに臭うかな?」
お局様の真似をしたかったのかしっぽをたてて眉をしかめたと思えば眉を下げ、しっぽを丸めて下げる様子に柿助がシロの息を嗅ぐ。私としては普通の獣臭以外に別段臭いとか感じなかったので静かに左右に首を振って見せた。
柿助はシロの体に身を寄せ数回鼻をひくつかせてから首を傾げ
「別に臭くないぜ。ただ…お前どうやって身支度整えてるんだ?ほら、ココ跳ねてるぞ。」
そう言ってシロの顎のあたりをしっぽで示せば確かに一部モフっと膨らんでいて。その言葉にやっと顎の状態に気づいた様子の彼は驚いた様子で
「違うよ!ちゃんと毎朝こうやって、こうしてるし!」
と頭を下げては体を震わせる。…どうみても顔を水に突っ込むだけで前足で顔を洗うとかしてない風にしか見えず、なんとも言えない気持ちでルリオさんと柿助さんの方を見れば同じ様な(若干私よりあきれて見える)表情をしていました。
「・・・毛を啄むとか手で梳くとかしないのか?」
溜め息と共に質問を投げかけるルリオさんに毛繕いのアクションをとる柿助さんの姿を見て大きく口を開け『そういえばそうだったね、エヘヘ』とでも言い足そうな驚いた顔を見せたシロくんが最高に可愛かったです、まる。
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