• テキストサイズ

【鬼灯の冷徹】あの世の行い気をつけて【トリップ長編】

第4章 ももきんトリオと私


そんなこんなで和気藹々と話し合いながら歩くこと小一時間、なんとか不喜処の備品管理所にたどり着きました。
(道中皆の呼び方を決めたり、柿助さんのトラウマに触れたり、ルリオさんに不喜処での皆の暮らしの話を聞いたりとか。すっごく楽しかった!あと軽く桃太郎さんについても話してくれた)
「お局様ー!いらっしゃいますかー?」
シロ先輩が奥を覗いてワンワン吠える。ルリオさん、柿助さんは持ってきた荷物を置く棚を教えてくれた。柿助さんが持ってくれていた分も、風呂敷に包んでた分も指定の場所に置いてほっと一息吐いた時
「シロ!そう言う『不喜処に用がある方』がいらしたときは遠吠えするって教えたでしょう!ほう・れん・そうが全く出来てないじゃない!!」
「ごめんなさい…。」
「まったく。次はないから、わかったわね…あら、あなたが葎華さん?私はクッキー、ここの備品類の管理をしてるわ。宜しくね。」
正しくキャンキャンと叫びシロ先輩を叱りつけ(先輩凹んでる。しっぽがだだ下がりだ)此方に向かってくる可愛い小型犬が、私の姿を見つけ足早にこちらに来ると営業スマイルで挨拶をし
「ただ申し訳ないんだけどあなたと一緒にきた獄卒2人が『同行者とはぐれた!』ってあなたを探してるの。お疲れの所悪いけどチョット着いてきて貰えるかしら?」
微笑みを崩さないまま、お供トリオを睨みつけていた。自分の真後ろで空気が凍る音を聞いたのは初めてです。

その後「葎華さん、すみません!置いていくような事をして…ほら茄子謝れよ!」って謝りながら茄子くんを叩く唐瓜くんと「葎華、ごめんー。あんまり綺麗な蝶だから、つい。」と叩かれた頭をかきながら素直に謝る茄子くんに合流できました。
私としてはお供トリオに助けて貰えたし唐瓜くん曰く就業時間内に届けられたらしいので大丈夫と伝えるも再び謝罪合戦をした後に『まあまあ、いいじゃん。届けられたんだし』とノンビリという茄子くんに二人してお小言を言ってから改めて不喜処の皆さんに挨拶をして帰りました。

何とか部屋に帰り着いた私は疲れのあまりそのまま布団に倒れ込み夢の世界に旅立ちました。
…枕元にあった金魚草のイラスト入りのメモ書きに気づかずに。
/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp