第1章 始まりのナイトメア《宮侑》
「これで決まりやな。」
そう言い終わると同時に、穂花を床に押し倒す。
『や、やだ、、侑、お願い、、んんっ!』
往生際の悪い口を無理やり塞ぐ。
穂花の唇は、信じられんほど柔らかかった。
俺は夢中になって、そのちいさな唇を貪った。
『ん、んう、、、ぷはぁ!あ、あつむ、んn』
息を止めていたのか、重ねていた唇を離すと
大きく息を吸い込んだ穂花。
その口が開いた瞬間を見逃す筈もなく、
ちいさな顎を掴み、その隙間に舌を捻じ込んだ。
『んんー?!』
はじめての感覚に驚いたのか、穂花は大きく目を見開いて身体をびくっと跳ねさせた。
しかしそんなことお構いなしに、口付けをどんどん深くしていく。
整った歯列をなぞり、逃げようとする舌を絡めとる。
ぴちゃ、ぴちゃ、といやらしい水音が耳を刺激する。
目を開けると涙を流して、必死に行為に耐えている穂花の顔が。
その様子にゾクゾクとした背徳感を覚える。
ああ、やっぱり堪らんわ。
唇を離すと銀糸の橋が架かり、ぷつりと切れた。
穂花の唇はお互いの唾液でテラテラと光っていて、
口の端からは溢れた唾液が伝っている。
だらしなく開いた口からは熱を帯びた吐息が漏れている。
なんとも言えん扇情的な姿に、喉がゴクリと鳴った。
柔らかな咥内を蹂躙し尽くした俺は、いつも目を奪われていた白い首筋へと舌を這わせた。