第1章 始まりのナイトメア《宮侑》
『せーよく……しょり………、?』
状況がまだ飲み込めていない穂花は、青い顔のまま首を傾げている。
「せやで。俺もいろいろ溜まってんねん。
健全な男子高校生やしな。」
『そんな、、無理だって、』
鈍感なマネも、一応意味は理解しているらしい。
もちろん男経験がないことだって把握している。
「でも、この欲求不満のまんまやと体調悪くして、バレーにも支障が出てしまうかもしれんなあ。」
バレーという単語を出されて、マネージャーとして責任感のある穂花が揺らがないはずがない。
「選手の体調管理もマネージャーの仕事やろ?」
トドメの一言や。
『けど、わたしそんな事したことないし、、
侑もかえってイライラするかもよ…?』
「そんなん全部俺が教えたるわ。
お前はただ俺に任せといたらええんや。」
何とか俺を丸め込もうとするが尽く論破され、俯いてしまうマネージャー。
ああ、ついにこの時が来たんやな。