第5章 霜天のブルーデイ《短編》
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何とか授業をやり過ごし、放課後の時間になる。
どうやら本格的に風邪をひいてしまったようで、意識もぼんやりとしていた。
銀「お大事にな」
治「ひとりで大丈夫か?」
『うん、!わざわざありがとね。』
昇降口まで見送ってくれる二人の優しさがありがたい。
最高の主将だけでなく、素敵なチームメイトにも恵まれたことに改めて幸せを噛みしめた。
ちなみに侑は早々に部活に行ってしまったし、角名は「ぼーっとして電柱にでもぶつからないといいね」と半分小馬鹿にしたような捨て台詞を置いていったのだが。
いいんだ、そんなことはどうでも。
こんなに心配してくれる仲間がいるんだから十分だ。
『二人とも部活がんばってね、!』
銀「おん!」
治「気いつけてな」
二人に手を振り、学校を後にした。
正直、かなりしんどくなってきていたが二人に余計な心配をかけないように、精一杯の笑顔をつくって別れを告げた。
上手くできていたといいな、あまり回らなくなった頭でそんなことを考えた。
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