第4章 終わりのないメランコリー《宮治》
本人から連絡が来るならわかるけど、なんで角名から…?
画面を見ながら、眉を顰める。
内容は理解できたが、どうにも引っかかる。
そういえばさっき、マネージャーと角名が話しているところを見たな。
少し前の光景を回顧する。
けど穂花は帰る準備を終えて制服着とったし、連絡するためのスマホなら持っとるはず。
わざわざ角名に頼む必要もない。
そんなことを考えていると胸のざわめきが大きくなっていく。
言葉にできる類のものではない。
けれど、ざらざらとした感触の違和感が心を覆う。
いやな胸騒ぎがした。
そのあとあの二人はどうしたんやっけ。
騒めく鼓動を落ち着けて、もう一度記憶を遡る。
たしか……体育館の方へ歩いてったような気ぃするな。
考えてもしゃーないし、とりあえず行ってみるか。
備品の整理なら人数多い方が早よ終わるしな。
そうして、再び体育館の方へ歩き出した。