第4章 終わりのないメランコリー《宮治》
あの日は、確かツムの様子がおかしかった日から3日後ぐらいやった。
毎週一緒に帰っている水曜日。それまで特に変わったことが起きたわけでもない、何の変哲もない1日だった。
一緒に帰りながら、ツムの帰りが遅かったとき何があったか聞くかな
そんなことを考えながら、いつもと同じ校門のところでマネージャーの帰りを待っていた。
けれど、どれだけ待ってもマネージャーが現れることはなくて。
何かあって一緒に帰れないときは大体事前に直接言われる。
でも今日は特になにも言われなかった。
そうでない時も普段なら連絡くれるのにな。
どうしたんやろうか。
しばらく経ってもマネージャーが来る様子はない。
何気なくスマホの画面を見ると、思いがけない人物からのメッセージが。
……角名、?
そこに表示されていたのはさっきまで一緒に練習しとったチームメイトからのメッセージで。
" マネージャー、備品のチェックがあるから先帰っててって言ってたよ"
心がザワザワと乱れはじめた。