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〈HQ〉いいなりマネージャー【稲荷崎/R18】

第1章 始まりのナイトメア《宮侑》



〈side 侑〉



部活の後、自主練を終えて帰ろうとすると
部室に電気がついているのが見えた。



不思議に思って静かにドアを開けると、
大切そうに一枚のユニフォームを抱く穂花の姿が。





『北さん……』







そう呟く彼女を見て、俺のなかに得体の知れない黒い感情が湧き上がるのを感じた。


そしてある考えが浮かんだ俺は、まだこちらに気付いていないマネの姿をスマホで撮影し、声をかけた。








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『あ、つむ、、何で、、』




全員帰ったと思ってたらしく、俺に声をかけられた穂花は顔面蒼白だ。


急いで、腕の中に抱いていた背番号1番のユニフォームを、北さんのロッカーに突っ込んだ。



いや、もう手遅れやけどな。






『練習は終わったはずじゃ、』



「ああ、俺は残って自主練しとったんや」



「にしても、マネにこんな変態趣味があったなんてなあ」






俺はひどく動揺している穂花に、わざと追い打ちをかけるような言葉を投げかける。




「マネージャーが、ひとりこそこそ部員のユニフォームを嗅ぐ変態女だって知ったら、北さんはどうするんやろか」




『嗅いでなんて…っ!』




「でもこの写真見せて俺が証言すれば、さすがの北さんやって信じるやろ」






スマホで撮影した写真を見せるとマネージャーの顔は一層青ざめる。










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