第3章 HBD 愛すべきツインズ《番外編》
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HRが終わると同時に、教室を飛び出して部室へ向かう。
扉を開けるとまだ誰も来ていなかった。
「はあ……何してんのやろ、俺。」
治にいわれた言葉を思い出す。
ほんま、ダサいなぁ…
でもしゃーないやん。
こうなったら何がなんでも思い出さしたる…!
そんな事を考えているうちに、北さんとアラン君が入ってきた。
「なんや侑。今日は早いな」
「き、北さん!アラン君!今日は何の日か知ってはります?」
我慢できなくなってそう問いかける。
「はて。何やったやろか。」
「俺は知ってんで。」
「さすがアラン君や!」
「今日はある凄い選手の生まれた日や!」
「おおお!それ誰なん?!」
やっと求めていた答えが聞ける、!
興奮で自然とニヤけてしまう。
「今日は……………霊長類最強!吉田◯保里選手の誕生日や!」
「なんっ、でやねん……ッ!!」
予想もしていなかった方向に話が飛び、床にへたり込む。
最後の頼みの綱はもう北さんしか居らん…!
縋るように主将の方を見つめた。
「あ、思い出したわ」
「なんです…?!」
「今日はあの国民的アニメ、サザ◯さんが放送開始した日やな。」
「「………………………。」」
きっと今、俺とアラン君おんなし顔してんな…
もうこれは本格的に無理や。
すっかり心は折れかけていた。