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〈HQ〉いいなりマネージャー【稲荷崎/R18】

第3章 HBD 愛すべきツインズ《番外編》





〈 side 侑 〉




結局あれから何も頭に入らんかった。




数学でも英語でも国語でも指名されるし、ほんま何っなん!





不貞腐れてて机に突っ伏しとったら、銀が購買で買うたパンをくれたからまあ許したるけど。




俺今日誕生日やのに、とんだ災難やわ。





クラスメートと顔も覚えていない女子たちからは、祝福の言葉やプレゼントを貰った。

廊下を歩いていると、同級生だけやなくて先輩や後輩の女子達からも押し付けられた。


それだけで鞄から溢れ出すぐらいの量にはなっているけれど。









足りんねん、こんなんじゃ。



どんなに沢山プレゼントを貰うたって意味があらんのや。






あいつらに祝うてもらわな、全然嬉しない。






はあ……と溜息が漏れる。






まあ、部活の時には思い出してるかもわからへんしな。



そんな微かな期待を捨てきれず、顔を伏せた。





「はよ放課後にならへんかなぁ………」






俺の痛切な呟きは、昼休みの喧騒に掻き消されてしまった。






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