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〈HQ〉いいなりマネージャー【稲荷崎/R18】

第3章 HBD 愛すべきツインズ《番外編》








「ちょっ、待てや!今、プレゼント言うたか?!」



「ツム、喧しいわ」




全力疾走して3人に飛び掛かる。
キョトンとした顔の穂花に詰め寄った。





『?』



『だって、今日は治の誕生日だし。プレゼント渡すのも当然でしょ。』




「は…?」




こいつ、何言うてんのや。

とんでもない回答に一瞬思考がフリーズしかけた。




「お前…コイツと俺がどんな関係か知らんのか?!」



「指差すなや」



『?双子でしょ? それがどしたん?』



「嘘やろ………」




ああもう話が通じへん。

そう判断した俺は角名に問いかけた。




「角名!お前は今日が何の日か知ってんやろ?!」


「ああ、今日は………」




こいつは覚えてたんやな、良かったわぁ

ほっと胸を撫で下ろし、その次に続く言葉に期待して、角名の方を見つめる。







「モンキー・D・ドラ◯ンの誕生日だよね」





「……………はぁああ、ッ?!」



思いもよらなかった言葉に、全身から力が抜ける。



『あ!世界教師デーでもあるらしいよ!』




追い討ちをかけるような穂花の発言に、反応する気力も無く膝から崩れ落ちる。




ちょうどその時HR開始のチャイムが鳴った。




『あ!やば!じゃあ、侑また部活でね〜〜』

「じゃ、また」



そう言って教室に入って行くマネージャーと角名。


最後に残った片割れからは冷ややかな視線が注がれている。



「………ダサ」




そう呟いて去っていった治に、俺は頭を抱えるしかなかった。








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「いやー、宇佐美が治の誕生日とか言うから焦ったよ。」




『でも、上手く誤魔化せたでしょ?』



「そう……か、?」





「ツム、むっちゃ落ち込んどったで。しばらく静かになりそうやな。」





『なんかさすがに可哀想になってきた……
 はやく放課後にならないかなぁ。』





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