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〈HQ〉いいなりマネージャー【稲荷崎/R18】

第3章 HBD 愛すべきツインズ《番外編》




〈 side 治 〉



誕生日やのにとかぶつぶつ文句垂れてたツムを置き去りにして、
先に部室に到着する。





「おはよーございまーす」


「「「『!』」」」


扉を開けると、少し驚いた様子でみんなが一斉にこちらを向いた。

あれ、いつもこの時間こないに人多かったっけ。




「おはようさん、治」



まだ朝練開始30分前にもかかわらず、もうすでに部室の掃除に取り組んでいる北さん。

一体いつから来てるんやろか。

ほんと、この人には隙があらへんな。



『おはよ〜治!お誕じょ……んぐっ!』



一緒に掃除してた宇佐美が声を掛けてくるも、その言葉は途中で角名の掌によって遮られる。



なんやこいつら、ちょい距離近すぎへんか?なんて少しモヤモヤとした感情が生まれた。



「…おはよ、治。今日早いじゃん。」



「ああ。朝からツムが喧しかっててん。」




何やら少し怪訝な表情で聞いてくる角名に、俺なんかしたか?と考えるも心当たりはなく。




口を抑えられてジタバタとしていた宇佐美を解放し、角名が何かを囁いている。




『…ぷは、っ!…すな!』


「いや、アホでしょ……。サプライズって言ってたじゃん」


『うっ……ごめん、』


「俺に感謝してよね」





小声で話しているから内容は聞き取れなかったが、なんだか蚊帳の外にされているような感じがして面白くない。




まあええわ、朝練の準備でもしよ

そう思って着替え始めると、バタンと勢いよく開く扉。




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